米国株 $DOCS Doximity とは
Doximityは、米国の医師の80%以上が利用する医療従事者のためのSaaS(Software-as-a-Service)プラットフォーム。
「医師のためのLinkedIn」と呼ばれている。
2010年に設立。
医師がお互いに連絡を取り合い、最新の研究や新薬の最新情報を共有するために使用する主要なアプで、近年急速に成長。
医師の80%以上を含む米国の180万人の医療関係者が、ナースプラクティショナーや医師アシスタントの50%以上、そして卒業する医学生の90%以上も利用している。
しかも、国内トップ20の医薬品メーカーが、医師に自社製品を紹介するためにこのプラットフォームを利用している。
製薬会社が医師に対して製品やサービスを宣伝したり、医療システムの採用ツールとして活用することで収益を上げている。
600社のサブスク顧客を持ち、200社が10万ドル以上、29社が100万ドル以上の年間収益に貢献。
それまでB2Bが中心だったが、Doximityは2020年半ばに遠隔医療ソリューションを導入した。2020年5月にはビデオを追加し、「最初のリモート医療サービス」と呼んでいる。Doximityは有料の企業版を立ち上げたが、ビデオサービスは2021年1月まで無料で提供していた。150以上の病院とサブスクリプション契約を結んでいるという。
昨年は、コロナウイルスの大流行により、患者が遠隔地からの受診を余儀なくされ、注目を集めた。
Doximity社にとって、オンライン医療は新しいビジネス。2016年より医師が携帯電話の勤務先の番号を使って患者に電話をかけることができる無料サービスを提供してたが、2019年に電話からアプリに移行した。
しかし、パンデミックが終息すれば、リモート医療はマイナスの影響を受ける可能性があることを同社は認めている。
収益は77%増の2億690万ドル。広告費をほとんどかけていないため、ベンチャー企業のソフトウェア会社の中では、営業コストが低く抑えらているのが特徴。
3月に終了した会計年度の純利益は69%増の5,020万ドル。
2021/6/24 の株高
やはり人気がある。
PSR |
40.55 |
PBR | 125.71 |
P/FCF Ratio | 107.07 |
CEOのJeff Tangneyは、少なくとも10年間は「高成長」が続くだろうと述べている。例えば、紹介システムをより充実することで、医師は一般的ではない病気をもつ患者をどこに紹介すべきかを正確に把握することができる。
リモート医療のみに依存していないため、全体的な成長が期待でき、主力製品とユーザーベースの大きさを考えると、リモート医療分野での拡大のチャンスも十分にあるよう。
Doximity CEO Jeff Tangney 経歴
在籍期間 2011年~現在
代表取締役社長兼COO
エポクラテス
在籍期間 1999年~2010年
サンフランシスコ・ベイエリア
– 米国の医師の半数以上が使用するモバイル医薬品/疾患ガイド
– プロジェクトが失敗に終わり、2人の共同設立者のうちの1人となる
– 売上高1億ドル以上、EBITDA2,000万ドル以上に成長
– IPO時には、製品、営業、マーケティング、約300人を担当
– S-1を提出し、3ラウンドのVCと40milのゴールドマン・セカンダリーを主導
ゴールドマン・サックス
入社年月日 1998年~1999年
雇用期間 1年
勤務地 グレーター・ニューヨーク・シティ周辺
ヘルスケア分野の投資銀行業務
ZSアソシエイツ
コンサルタント/ソフトウェア開発者
ZSアソシエイツ
在籍期間 1993年~1997年
雇用期間 4年
勤務地 シカゴ、ロンドン
– ヘルスケアクライアントのデータアプリケーションのプログラミング
学歴
スタンフォード大学
参考 Linkedin Bloomberg CNBC Fools doximity.com