ウォーレン・バフェットのバークシャーハサウェイ(Berkshire Hathaway)がオクシデンタル・ペトロリウム(Occidental Petroleum) の株を大量に保有していることが明らかになりました!OXYはなんと1週間で45%、金曜日は17%上昇しています。
原油価格の上昇が直近止まらないのはご存知だと思います。原油の半年チャートです。
地政学リスク、特にロシアからの原油輸出がストップする事からの上昇ですね。
OXYは2月28日からなんと45%も上昇しています。流石バフェット先見の明がある!といいたいところですが、内幕はどのようなものだったのでしょうか。
その中身と詳細を今回はお伝えしようと思います。あのバフェットの戦略ですから気になる人も多いと思います。
米国株投資家もみあげの「バフェットが石油会社株を爆買い!急騰したOXYとは?」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
- 爆買いの中身
- バークシャーハサウェイ(BRK.A)
- 企業概要
- チャート
- オキシデンタル・ペトロリウム(OXY)
- 企業概要
- チャート
- 今後の想定
- まとめ
爆買いの中身
・金曜日の夜に提出された新しい SEC ファイルで明らかに
・9120万株所有している。今夜の終値56.15ドルで、51億ドルの価値(それ以外にも8390万株を59.62ドルで購入するワラントを所有)→ワラント以外の保有株数が正確ならOXYの17%を所有していることになる。含まないなら11%
・バークシャーのポートフォリオにある株式のうち6100万株以上が、水曜日、木曜日、そして今日、47.07ドルから56.45ドルの価格で購入。そして残りは2022年に入ってから購入。
・現在17億ドル相当の2980万株の新たな株式保有は、バークシャーの3500億ドルの株式ポートフォリオを監督するウォーレン・バフェットCEO、またはポートフォリオの約10%を運営する彼の2人の投資副官、トッド・コームズとテッド・ウェシュラーのどちらかが始めた可能性
・実は2019年後半に1900万株購入、2020年第1四半期に1730万株、第2四半期に1160万株をOXYから現金の代わりに受け取り。但し受け取った後すぐに売却が判明。
・ワラント分はまだアウトオブマネー(行使価格より高い金額でワラント発行されている)
これだけみるとバフェットも色々迷いながら、ワラント以外の大半はこの1週間で購入したことがわかります。
www.barrons.com
www.cnbc.com
バークシャーハサウェイ(BRK.A)
企業概要
ウォーレンバフェット要する保険会社です。保険会社では非常に珍しいバーベル戦略を取ってない保険会社です。通常は株式60・債券40のハイリスクとローリターンの組合せで運用されます。そして運用資産は驚愕の2000億ドル(約21兆以上)です。
配当率は無配、1年間のパフォーマンスは+27$
チャート
バークシャーハサウェイ1年間のチャートは下記です。ヨコヨコの期間もありましたが、まるで原油価格上昇と合わせるかのようにチャートが上向いています。
日本の商社株を購入していたり、コロナ禍には航空株にいきなり投資して速攻撤退したりもありました。アップル株が45%を占めるので直近不調かとおもったら、OXYの株式購入が追い風になってる面もありそうです。
オキシデンタル・ペトロリウム(OXY)
企業概要
米国の石油探鉱・生産会社です。スーパーメジャー(大手総合石油会社)を除けば規模の独立系石油会社です。2019年にAnadarko Petroleum Corp.の買収して、パーミアンで最大の石油生産者になっています。
配当率は0.93%、1年間のパフォーマンスは+80%
そしてその買収の資金源が必要になりその当時バークシャーハサウェイから資金調達する代わりにワラントを発行しています。(*一定の値段(権利行使価格)で、あらかじめ定められた期間内に発行会社の株式を購入できる権利のこと。 この権利が付いた社債を「ワラント債」といいます)
OXYは実は3月4日になんと17%以上も上昇しています。もちろん原油価格の上昇恩恵になります。ただこの件のリークもあったかもしれません。
では今回は5年間のチャートを見て見ましょう。
チャート
5年間のチャートを見たらわかるのですが、この1年間は非常に好調。ただし5年でみるとまだまだ最高値(86、現在は56)には戻せていません。それはなぜか。
実は2020年のコロナショックそして、シェールブームの急落によるものです。
toyokeizai.net
www.worldoil.com
今後の想定
バフェットは非常に動きの早い投資家だと思っています。原油が急落した時にはサクッと売り抜けてる可能性だってあります。ただ今回の原油価格上昇は本当に深刻な可能性もありえます。
1970年代のオイルショックを想起するような悲惨な経済懸念もありうるそうです。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-03-05/russia-energy-chaos-triggers-the-biggest-market-shock-in-decades?srnd=premium
自分は想像するのが、今の原油高の状況の追い風。そして米国内のインフレ加速、現在は下火になってるシェールですが、11月の中間選挙においてシェールを後押しするしかない可能性も考慮しています。その際はバイデン政権は自ら掲げたグリーンディール政策を否定することになるのですが・・・・
もしくは中間選挙で民主党がぼろ負けして、テキサス州のシェールが活況になる可能性。テキサス州は共和党の強固な基盤なので政権的にも非常に重要なポイ