2月末からグロース株投資をしている米国株投資家にとって地獄の様な期間だったと思う。正直3月のコロナ暴落が可愛く感じるレベルで損失を食らった人も多かったんじゃないかなー。(僕もそれなりにやられています。)
さてそういう局面を体験して今投資家の頭の中にはショート戦略を取り入れなきゃだめだ!って考えが出てきてると思うんだよ。そんなショートに関してどう考えたらいいかちょっとだけ考察してみたいと思う
HFのショート攻勢はえぐかった。上手く乗りこなせなかった(泣)
Reddit民への逆襲と感じた。正に逆襲のヘッジファンド!(泣)
では米国株投資家もみあげとモアの「米国株のショートで大儲け!?ちょっと待て冷静に!」をお楽しみください!
- ショートの仕組み
- ショートのパフォーマンス
- ショートETFの直近のPF
- 個別銘柄の直近のPF
- ショートへの注意点
- 参考資料
- まとめ
ショートの仕組み
ここではざっくりとショートの仕組みを紹介するよ。日本からだとレバレッジショートがメインかもしれないけど、米国では個別銘柄にショートをかけれるからその仕組みは知っておいた方がいいよね。
・ショートインタレスト
ショートするにも手数料がかかるんだけど、これが結構銘柄によって違うんだよね。そしてショートインタレストは優良銘柄の方が安い傾向があります。テスラも非常に安い。
・ショートアベイラビリティ
ショートできる量が実は決まってます。よってある程度ショートが溜まると、ショートカバーが発生することがあると理解してもらえるといいです。このアベイラビリティも実は凄く大事で、テスラやズームなどは非常にアベイラビリティが大きい。
https://fintel.io/ss/us/tsla
要はショートインタレストが安くて、アベイラビリティが大きい銘柄はショートしやすいって事になるよ。これ知ってると、自分が保有してる銘柄がなんで株価が上昇しずらいかわかるから、知っておいた方がいいね。
◆例◆
TSLA(テスラ)
ショートインタレスト Rate 0.25%
アベイラビリティ 10,000,000
WKHS(ワークホース)
ショートインタレスト Rate 4.15%
アベイラビリティ 300,000
この場合はHFは割安でしかもアベイラビリティが大きいテスラをショートする傾向になるって事だよ。これが下落相場だと優良銘柄からショートをかけられるっていう事にも通じてる。
ショートのパフォーマンス
ショートETFの直近のPF
代表的なショートETFの直近のPFを見てみると、ビックリするよ。SQQQにこの1か月間ベットし続けた場合は+22.68%、それ以外にもショート関係のETFを例に入れてみた。逆にQQQやIWFなどのグロースが入ってるETFは軒並み大きなマイナス。
(オレンジはS&P500)
これを見てるとタイミングを見て、ショートでヘッジをかけたりするのは本当にありなんだなー。ただ本当にタイミングが難しい!
個別銘柄の直近のPF
皆が良く知ってる代表銘柄の直近のパフォーマンスを確認してみたよ。これを見たらさっきのETFのパフォーマンスが霞む。PLUGとか40%以上マイナスだからね。
(オレンジはS&P500)
さてここで注目してほしいけど、下落率をみるとプラグとかAIなんて逆にいうとこれをショートで投資していれば、一気に株価が1.5倍になったような感じになるんだよ。米国株の一部投資家・HFにとっては1月や2月上旬までの上昇相場と逆パターンで今美味しい思いをしてる事になる。
逆に考えて欲しんだけど、皆こんな美味しいマーケットが続くと思うかな?ショートでこんだけバンバン勝てちゃうマーケットが。自分たちの上昇時にここまで上昇したら下落も怖いって思ったのと同じパターンで考えてみて欲しいんだよ。
なるほど、、逆視点でみるとショート勢にとってはこんなに美味しいマーケットはないって事になるのか。ショートをやらなくても考えだすと視野が広がる気がする。
ショートへの注意点
さてさてここまで簡単にショートを説明してきたけど、最後に注意点をしっかりと記載しておこうと思う。これは自分もショートをやってみて感じた事だからよく読んでみてね!
◆注意点◆
・ショートETFを利用してもいいけど、美味しいマーケットがいつ終わるかわからないので、できるオーバーナイトで持ち越しはしない方が良さそう。
・ショートが溜まるという事はショートカバーが発生するという事。凄まじいスピードで戻すときもあるのでそのリスクも覚悟する。(大きな金額を入れすぎると損失が取り戻せない)
・レバショートはヘッジにも資産を増やすにも有効かもしれないけど、今みたいなボラが激しい状況だと有効に作用しない可能性が高いと思える。
・今からショート対応を考慮して、個別株をショートできるように準備して始めたとしても楽勝でショートで勝てる相場状況じゃなくなるかもしれない事。(皆がやり始めるころには既に極まって遅い可能性がある。)
参考資料
www.etftrends.com
ww