【20/12月期】 ドラフトキングス($DKNG)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

Draftkings($DKNG)の会社概要

ドラフトキングスは、ファンタジースポーツや、オンラインカジノなどの事業を提供している会社です。2020年4月にSPACを通してナスダックに上場しました。

ゲーム技術を有するSBテックと合併後に、上場を目的としたダイアモンドイーグルという会社に身売りし、企業価値を上げることでSPAC上場を果たしました。上場後はDraftkingとして経営しています。その時の企業価値は33億ドル、IPO後も株価は上昇し、今では226億ドルまで時価総額は上昇しています。

同社のメインビジネスは、ファンタジースポーツです。

ファンタジースポーツとは、オンライン上で、自身で選んだプレイヤーで作った理想のチームを作り、それを他の人が作ったチームとポイントを競う仕組みです。自身が選んだスポーツ選手の実際の成績を元に点数が増減されます。NFLが一番のメジャーですが、野球、サッカー、ゴルフ、その他多くのスポーツにおいてプレイすることができます。

シーズンを通して、自身の作ったチームを競わせて楽しむモードから、一試合だけに絞って点数を競い合うこともでき、さらには「次のプレイがどうなるのか?」ということにリアルタイムですぐ賭けることもできるようです。直近のパフォーマンス、ケガ、出場停止、天気、その他様々な要素を加味して分析し、ベストなシナリオを作ってプレイし勝率を上昇させることで、自身へのリターンを増やすことができます

多くのユーザーが、今まで見ていなかったスポーツを新たに見るようになった、より深くスポーツを分析するようになったというデータもあります。新たなスポーツの楽しみ方、既存ビジネスとのシナジーなど、多くのことが期待されます。

一方で、賭け事なので、各州によって規制の対象になりますので、州政府のとの交渉は継続して行われています。

Draftkings($DKNG)の決算内容

決算サマリー

EPS:-$0.655(予想:-$0.43)
売上高:$322M(予想:$233.2M)
FY21ガイダンス
売上高: $900~$1,000M(+40~55%) (予想:$872.2M)

売上推移

2020年Q1のデータは見つけられなかったので、ゼロになっています。

売上成長率(対前年同期比、対前期比)

売上対前年同期比+146%!!対前期比でも+143%。この成長率はすばらしいです。どのような要因でここまで売り上げが増加したのかを見ていきたいと思います。

粗利率推移

Jason Robins CEOコメント

決算コールにご参加いただき、ありがとう。

2020年に達成したことのリストは印象的だった。SBTechとの経営統合を完了し、4月に株式公開会社となった。チーム組織とビジネスの観点から2つの会社の統合を完了させ、自社内のスポーツベッティングエンジンへの移行を進めており、2021年のQ3末までには完了すると予想している。また、6月と10月には資本調達を完了し、約17億ドルの資金を調達した。

アイオワ州、コロラド州、イリノイ州、テネシー州ではモバイルスポーツベッティングを、ペンシルバニア州とウェストバージニア州ではiGamingを開始した。5月のマッチ2では、イベントの勝者やその他のゲーム内市場のライブ広告を表示する新しい方法で、お客様と関わりを深めた。この革新的なアプローチは、マッチ3や11月に行われたマイク・タイソン対ロイ・ジョーンズJr.ボクシングの試合など、他のイベントで行ったコンテンツ統合にも採用した。

また、ESPNやTurner Sportsなどの大手メディア企業や、 Chicago Cubs、New York Giants, Philadelphia Eagles, Nashville Predators, Detroit Pistons そして最近ではCharlotte Hornetsなどのプロスポーツチームとの関係を構築した。また、2020年にはメジャーリーグやPGAツアーなどの主要なスポーツリーグや団体との関係を拡大した。

ジョセリン・ムーア氏とヴァレリー・モズリー氏を取締役会メンバーに迎え、マイケル・ジョーダン氏を特別顧問に迎えるなど、取締役会の強化と多様化を図った。そして昨日、野球界のレジェンドであり起業家でもあるカル・リプケン・ジュニア氏が取締役会の追加特別顧問に任命したことを発表した。

■業績
2020年の業績は予想を上回った。プロフォーマの収益は、昨年の4.32億ドルに対し、ほぼ50%増の6.44億ドルとなった。2020年のMUPとARPMUPはともに29%成長した。

MUP(Monthly Unique Payers:月間課金ユーザー)
ARPMUP(Average Revenue per MUP:ユーザー一人当たり課金単価)

Q4の売上は前年同期比でほぼ100%成長し、MUPsとARPMUPSはそれぞれ44%と55%成長し、年の締めくくりは好調だった。年間の売上は、ガイダンスの中間点をほぼ上回る9,500万ドルの増加となった。

これらの結果は、コアビジネスのオーバーパフォーマンスに加え、イリノイ州でのモバイル登録の延長、オンラインスポーツブックでの予想を上回ったことなどによるもの。今後も米国のオンラインスポーツベッティングおよびiGaming市場の継続的な成長には自信を持っている。ニュージャージーのような市場でも、2年半前から実質的な成長が続いている。ニュージャージー州での弊社の取扱高は2020年に100%以上成長し、COVIDパンデミックの影響にもかかわらず、同州で利益を向上している。当社は、継続的な成長が期待されること、本業の業績が好調であることから、2021年の売上高の見通しを引き上げた。

Q4にはテネシー州でスポーツベッティングを開始。1月には、アイオワ州の人々は、実店舗のカジノでの対面ではなく、モバイルアプリを介して登録することができるようになった。また、ミシガン州ではモバイル・スポーツ・ベッティングとiGamingを、バージニア州ではモバイル・スポーツ・ベッティングを開始した。テネシー州は非常に好調なスタートを切っている。テネシー州は、12月の前月比38%の伸びを含め、運営開始から2ヶ月間で3億ドル以上の取扱高を記録し、米国のスポーツベッティング史上最高の2ヶ月間のスタートを切った。その結果、スポーツベッティングは数百万ドルの税収を州にもたらした。

スーパーボウルの日曜日に行われたミシガン州の一人当たりのiGamingハンドル(掛け金)は、ニ

…もっと読む

Share
OKU

OKU

米国グロース株に投資されているブロガーさん。各決算を詳しくブログに書いてくださっています。

関連ページ

最新の投稿

投資家用の掲示板

おすすめ本

おすすめ有料記事