【20/9月期】 シー・リミテッド($SE)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

Sea Limited($SE)の会社概要

Sea Limitedは、シンガポールに本社を置く、オンラインゲームやEコマース、電子決済などのサービスを幅広く東南アジアで展開している会社です。YTDで株価は350%を超える伸び率を示していて、後程紹介しますが、驚異的な売上の成長を遂げている、非常に勢いのある企業です。

今回はSEのQ3の決算内容について掘り下げてブログを書きました。もし企業の銘柄分析に興味がある方は、以下のお二方が詳細にブログで分析されているので、参考にしてください。

Nekoさんのブログ
ももさんのブログ

Sea Limited($SE)の決算内容

【Q3決算】
売上 $1.21B(Y/Y+98.7%) 対コンセンサス $1.4B ✖
EPS-$0.69 対コンセンサス-$0.53 ✖

売上、EPSともにコンセンサスに対して未達でしたが、売上成長率98%は驚異的です。

決算サマリー

  2020年9月期 2019年9月期 変化率
売上 $1,212M $607M 100%
営業利益 -$305M -$233M 31%
営業利益率 -25.2% -38.3%
純利益 -$341M -$298M

営業利益、営業利益率推移

セグメント別売上比較

セグメント別の売上ですが、特にEコマースのカテゴリが対前年同期比+113%と急成長しています。

EPS(一株当たり利益)推移

最新バランスシート

事業別の利益

DE(オンラインゲーム)事業は大幅な黒字、EC(Eコマース)事業、DFS(フィンテック)事業は赤字の状況です。

配当金の推移

配当金は出しておりません。

CEOコメント

皆さん、こんにちは、本日はいつものようにご参加いただきありがとう。今期も、当社のビジネス全体で好調な業績を報告することができ、大変嬉しく思う。当四半期も引き続き、当社の各プラットフォームにおけるユーザーの成長とエンゲージメントの深化を確認することができた。グローバル市場では、デジタル化へのシフトが加速しており、その傾向は継続していると考えいる。

当社は、コアセグメントのマーケットリーダーとして、この加速によってもたらされる成長機会を獲得するために十分な位置を占めている。当四半期の好調な財務・経営成績は、成長著しい市場でシェアを獲得していることを改めて証明するものとなった。グループレベルでは、四半期のGAAPベースの売上高は前年同期比99%増の12億ドルとなり、売上総利益は前年比101%増の4.01億ドルに達した。

また、調整後のEBITDAは1.2億ドルに達し、非常に好調な業績を記録した。これは、当社のビジネスモデルの強さと効率性をさらに実証している。当社は今後も、市場でのリーダーシップをさらに拡大しながら、効率的に急速な成長を推進していく。好調な業績に伴い、2020年通年のデジタルエンターテインメントとEコマースの両方のガイダンスを引き上げている。

デジタル・エンターテイメントでは、Q3の非常に好調な業績がQ4まで継続すると考えている。その結果、現在、デジタルエンターテインメントのブッキング(予定請求額)は31億ドルを超え、2019年から75%以上の伸びを示すと予想している。この修正ガイダンスは、以前に開示されたガイダンスの中間点から59%以上の増加となる。

修正後のガイダンスは、2019年から144%以上の増加、および以前に開示したガイダンスの中間点から31%以上の増加を表している。これらの上方修正は、当社が今年までに達成した強力な過去の業績と、Q4に向けての継続的な見通しの両方を反映した結果だ。

◆デジタル・エンタテインメント事業(オンラインゲーム)
Q3は、すべての主要な指標において好調な業績を達成した。ブッキングは前年同期比110%増の9.4億ドルだった。この好調な業績は、アクティブユーザーと課金ユーザーの堅調な成長に牽引された。四半期ごとのアクティブユーザーは前年比78%増の5億7,240万人に達した。四半期ごとの有料ユーザー数は 6,530 万人に達し、前年同期比 124%増となり、四半期ごとのアクティブユーザー数の 11%以上を占めている。当四半期のアクティブユーザーと課金ユーザーの力強い成長を特に嬉しく思っている。これは、ユーザーを惹きつけ、魅了する高品質のコンテンツを継続的に配信している当社の能力を反映している。

◆Eコマース事業
当社の勢

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OKU

OKU

米国グロース株に投資されているブロガーさん。各決算を詳しくブログに書いてくださっています。

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